脳に快感 アハ体験！ [新しいもの]
久々にPSPソフトを購入した。最近流行の脳科学者「茂木健一郎」氏監修の「アハ体験」ソフトである。
ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!
- 出版社/メーカー: セガ
- 発売日: 2006/06/22
- メディア: ビデオゲーム
この「アハ」という言葉だが、何も特殊なものではない。何か考え事をしていて思いついた時に出る言葉を英語圏では「アハ！」と表現するのだ。日本では「あぁ！」とか「そっか！」に近似した言葉であろう。
この「わかる」瞬間に脳内にドーパミンという物質が放出されて、直前の行動が強化される「強化学習」という脳の再編成が起こるとされている。いわゆる、「ひらめき」と同時にドーパミンが出て、脳内に有用な活性化をもたらすという主旨なのだ。
そしてこのソフトは「ひらめき」のきっかけを与えてくれるコンテンツが満載されている。実際にプレイしてみると、なかなか難しいものだ。だがすこぶる「快感」なのも不思議である。ルールは前後の写真の相違点を探すとか、一枚の写真の映像に加えられた変化を指摘するとか、短編ストーリーの設定変化を指摘するなど、あえて特徴を挙げるならば、
ルールは非常に簡単
だが変化を掴むのは意外に難しい
ということを強く感じた。分かってしまえばどうと言うことはないのだが、そこに至るまでが思ったよりも大変だ。特に私の場合は写真の前後の誤りの指摘は得意なようだが、時間軸とともに細部が変化していく写真の差異を指摘するのは苦手なようだった。まだ全編は終わっていないが、先が楽しみである。久しぶりにPSPを持ち出すことになりそうだ。
それにしても、わかるまでは苦しい。何十回見てもわからないものもある。ドーパミンどころではない。たまるのは「不満」ばかり。だが溜まった分だけドーパミンが大量に出てくれることを期待しながら、今日も画面とにらめっこ。
茂木さん、良質なソフトをありがとうとお礼を述べたい。PSPをお持ちの皆さんには是非おススメしたいソフトである。
ちなみに茂木健一郎氏の著作も紹介しておこう。現代脳科学のアプローチが分かりやすく書かれている良書である。
- 作者: 茂木 健一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/09/05
- メディア: 新書
この本については私もレビューしているのでこちらをどうぞ。
茂木さん、ＮＨＫのプロフェッショナル仕事の流儀でよく見ますね。
というか、あの番組以来顔が売れてるから
あちこちで活躍してますよね。
このアハ体験って、確かに単純ではあるけどムズイですよね。
そういう私はＰＳＰ持ってないですけどね。。。
by むが (2006-06-29 21:44)
★むがさん、茂木さんの最近の活躍は凄いですよね。授業も是非受けてみたいのです。アハ体験に関しては仰るとおり「単純なルール」ですが「気付く」のは大変です。気張れば気張るほど、「見つからない」ような気がしています。あんまり簡単では逆に「アハ！」にならないということもあるのでしょうね。
by 参明学士／PlaAri (2006-06-30 17:56)
これ！やってみたいんですよ～。いいなぁ。
ポータブルのゲーム機欲しいけどDSに傾いてる僕にはちょいと悔しいですねぇｗ
テレビで見ましたけど、なんかムキになっちゃいますよね。これｗ
by まさ (2006-07-02 13:53)
★まささん、結構はまれますよ、このゲームは。ただ、あんまりわからないと「イライラ」が募ったりして。やっぱりこの手のものは「クリア」してこそ効果がある気もしますねー。仰るとおりかなり「ムキ」になります…。
by 参明学士／PlaAri (2006-07-03 01:56)
いつも失礼しています。
ＴＢさせてくださいませ。
by (2006-07-29 18:54)
★yutakamiさん、TBありがとうございます。こちらからもTBさせていただきますね！
by 参明学士／PlaAri (2006-07-31 01:56)
記事にTBいたしましたので、好かったら御覧下さい。
by 銀鏡反応 (2006-09-20 20:27)
★銀鏡反応さん、TBありがとうございました。早速お伺いいたしますね。サイエンスブログへのコメントもいつもありがとうございます。返信いたしますので、もう少しお待ち下さい。
by 参明学士／PlaAri (2006-09-21 17:42)