悲しかったこと…。 [明士の日々]
小学校の頃、職員室にキタキツネがよく来ていて餌をもらっていました。
ある日からそれが禁止になって、先生達は「癖になるから」と言って、キタキツネが来ても心を鬼にして窓を開けず無視することになりました。
彼は夕方にやってきました。窓を「コツンコツン」と叩きます。「いつもと様子が違う」と思ったのかとってもさびしそうな表情をしてトコトコと帰っていきました。
それから何日も何日も職員室に来ていました。それで窓を叩くんです。先生達も目を真っ赤にしてこらえていました。そして彼はついに姿を見せなくなりました。
僕は泣きました。ただ、泣いていました。
悲しいお話ですね…。それ以上、言葉がありません。ごめんなさい。
by kyao (2005-01-09 15:43)
癖になるまであげていたのに、突然やめるなんて・・・・・・
でも確かにキタキツネの問題は北海道のドライバーには重大なテーマです
よってきてしまうんです、餌をあげる人がいるので車へ。
それはさすがに困っています。
そして、動物との接し方に戸惑ってしまう夜のドライブです。
by lotus-v-ren-v-hasu (2005-01-09 17:06)
その先生は、すばらしい方ですね。そして、その場にいた皆さんもすばらしい決断をしました。悲しく感じたかもしれませんが、おそらく最善の対処です。
キタキツネの餌付けは知床でも非常に困った行為です。アメリカの国立公園で野生動物にエサをやったら刑務所に入れられます。なぜか。
キタキツネはエキノコックス感染症を持っています。キツネの糞に含まれる卵が人間の体内に入ることで感染しますが、潜伏期間は5から10年。肝臓や最悪の場合には脳に病巣を広げ切除意外での治療法がありません。エサをあげる。つまり近づくということはそれだけのリスクを背負うことになります。すべての野生動物にいえることです。鳥インフルエンザもいつ人間への感染がはじまるかわかりません。人に病的被害をもたらすからエサをあげてはだめなのか？その理由だけではないということを知って欲しい。
人が車から与える食べ物は一体何？そのほとんどはお菓子類です。キツネは普段どんな食生活をしているかを考えてください。お菓子に偏った食事で健康でいられるか。そして、道路際に出てくるということは交通事故に巻き込むことにつながる。
餌付けは人にとっても与えた相手の動物にとっても不幸な結果しかもたらさないことをきちんと知る必要があります。
参明学士さんはすばらしい先生に出会えていたんですね。
by (2005-01-09 18:03)
自然の中に割って入って、彼らの生活スペースにでかい建物を作ってるのはこっちなのに・・・申し訳ないです。
と思うようになったのは、阿寒で沢山の鹿が轢かれているのを知ったときです。
「鹿は行動範囲がすごく広いから、必ずその中に道路が通っている。鹿を轢くのは一方的に人間が悪い。」と旅館の女将さんに教わりました。
by (2005-01-10 14:54)
kyaoさん、こんにちは！当時は本当に悲しくて、寂しくてしょうがありませんでした。ですが、ふじかわさんの御指摘の通り、「エキノコックス」という感染症があることが随分と取りざたされた時期でした。社会でもきっと事故があったのでしょう。それを知っていただけに、反対も出来ず、そして先生も苦渋の決断をしていたことが子供だった私達にもわかりました。その分、辛かったんだと思います。
蓮さん、こんにちは！北海道では確かに動物との接点の問題が深刻ですね。当時の先生も悩んだ末の決断だったそうです。凄く悲しかったことが鮮明です。
ふじかわさん、こんにちは！全て仰るとおりです。エキノコックスが当時流行っていたらしく、「川の水に触るな」とか、「山に行くときは気をつけろ」等々の指導があったことを思い出しました。少年だった我々には感染症の恐ろしさはわかりませんから、キツネがとぼとぼ帰る後姿がやりきれなくて、でも誰のせいでもなくて、苦しんでいたことを思い出します。
スナフさん、こんにちは！鹿の話を教えて下さった女将さんの仰ることが正しいですね。鹿の問題はもともと問題なのではなくて、人間のあり方のほうが問題だったのかもしれません。鹿の事故、よく聞きます。心を痛めております。
by 参明学士／PlaAri (2005-01-10 15:05)
交通事故は、餌付けも大きな要因のようですね。
http://blog.so-net.ne.jp/kenta-ok/2005-10-01
by kenta-ok (2005-10-01 16:21)
★kenta-okさん、なるほど、交通事故要因に餌付けも関連する…。
ありえそうなことですね。リンク先拝見いたします。
by 参明学士／PlaAri (2005-10-03 16:31)