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FINALFANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE(FF7 AC、アドベントチルドレン コンプリート) レビューというか評価というか感想 [新しいもの]

 今回の新しいもの紹介は、本日発売になりましたFINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETEです。DVD版で発売された時もそのクオリティに驚きましたが、今回もまた驚かせて頂きました。ネタバレはなるべくしないまま、渾身のレビューをお届けします(笑)。 何だかこのレビューは長ーくなりそうな予感…。

 FF13の体験版レビューはこちらへ
 

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 【通常版】 [Blu-ray]

FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN COMPLETE 【通常版】 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

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 この作品のDVD版が出たのはもう3年半ほども前のことになるのですね。その時もレビューを書きましたが、月日の経つ早さを感じずにはいられません。FF7関連商品は各方面に多角的に展開されていますが、この映像作品はFF7の派生モノの中心をなす存在といって良いかもしれません。今回のパッケージは限定生産としてPS3で発売予定になっているFF13の体験版も同梱されています。こちらのレビューも早いうちにアップしたいと思います。
 また、この発売に合わせて関連商品が売り出されますが、今後アイテム数も増えていくのでしょうか…。個人的には派生商品よりも、FF7のPS3での完全リメーク版を作ってもらいたいですね。クライシスコアやダージュオブケルベロスのストーリーとも連環を持たせた「フルタイプFF7」に期待したいものです。

ファイナルファンタジーVII 10thアニバーサリー アルティマニア 増補改訂版

ファイナルファンタジーVII 10thアニバーサリー アルティマニア 増補改訂版

  • 作者: スタジオベントスタッフ
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2009/04/16
  • メディア: ムック

ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン コンプリート ポストカードブック

ファイナルファンタジー VII アドベントチルドレン コンプリート ポストカードブック

  • 作者: スクウェア・エニックス
  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2009/04/16
  • メディア: ハードカバー


 私はFF7モノですと、初代とアドベントチルドレンクライシスコアを買ったのみで、フィギュアや本は手にしたことがありません。本編の複線のようなデータが取り揃えてあるのでしょうか。ストーリーを振り返る時などは役立つのかもしれませんね。

 ともあれ、まずはパッケージの中身から紹介していくことにします。

-パッケージ裏-
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-パッケージ裏の上側-
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-パッケージ裏の下側-
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-パッケージカバー外し-
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-パッケージ本体裏側-
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-パッケージ内容物-
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-ケース外観-
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-裏側-
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-本編ソフト外観-
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-説明書!?-
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-キャスト-
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-特典映像一覧-
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 特典映像のうち、REMINISCENCE of FFⅦはDVD版に収録されているものと同じです。ゲーム本編のイベントダイジェストですね。
 REMINISCENCE of FFⅦ COMPILATIONはFF7に関連したゲーム(BC、CC、FF7、AC、DC)から重要イベントを抽出し、FF7の世界観の一貫した流れを見せています。特に携帯版のBCからのイベント抽出も多く、これをプレイしたことのない私にとっては新鮮な印象を受けるものでした。少々、冗長な気もしましたが、何度か見ているうちに内容把握が進むものと思われます。
 TURBULENCE of FFⅦ ADVENT CHILDRENは初代FFからFF7ACまでのファイナルファンタジーの歴史を軽くなぞりながら、FF7ACが世界でどのような評価を受けてきたかについて描かれています。
 On the way to a Smile EPISODE DENZEL FINAL FANTASY Ⅶはまだ見ていませんので、見終わり次第、内容を書き加えていきます。

-今作のストーリーについて- 

 これはDVD版の時にもレビューをしましたので内容はそれに同じです。

-映像に関して-

 はい。綺麗です。それそれは綺麗にできています。映像の質に関してはDVD版のクオリティを確実に超えています。当たり前ですね。ただ、DVD版にあったシーンよりも新規に描かれたシーンの方がより綺麗ですね。うまく言えないのですが、元々あったシーンは絵を描き直したのではなく、「描き足した」のでしょう。その意味ではDVD版の絵の基本的な枠を踏襲したものと考えられます。新規に起こした絵はそれとは段違いと言っていいほどのクオリティを見せ付けています。DVDの仕様で描かれたものと、Blu-layの仕様で描かれたものの違いでしょう。
 とは言っても、そうした差異があるにせよ、普通に鑑賞している分に関しては違和感なく一体感をもって作られている点で肯定的に捉えたいと思います。細かい点を指摘すればキリはないでしょうけれど、私は映像製作のプロではありませんし、アラを探すような見方をしていません。日本発のプロダクトとして十二分に誇りの持てる内容ではないでしょうか。よく考えてみるとこれがゲーム会社の仕事とは思えないですよね。CG系映画制作会社とゲーム製作会社の垣根がなくなってきているとも言えるのでしょうか。この作品より後発のものが本作以下のクオリティで出すことはできないでしょうから、業界自体の技術的底上げが期待されるかもしれませんね。もちろん、高画質・高精細の方向だけがアニメ動画の行く先であるとは思っていませんけれども。

-追加されたシーンについて-

 今回Blu-layプラットフォームになって30分ほどのシーンが追加されたそうですが、基本的にストーリーに重大な影響を与える変更はありません。「より分かりやすくなったか?」と言われれば、そうかもしれませんけれども、本編の要のシーンで登場する例の「犬」が何者なのかや、FF7のキーワードにもなっている「約束の地」がどこなのか、ジェノバの首が入っているとされる箱の中身がどうなっていたのかなど、具体的に示されることはありません(私の個人的な考えにおいて、約束の地はここじゃないか?という意見は持っていますが)。
 追加部分で特徴的なのはタークスでしょうか。ツォンやイリーナの登場シーンが増えてますし、レノとルードのコンビも健在です。特にこの2人がヤズー、ロッズと高速道路で激しく戦闘する時のシーンなどは見物ですね。この作品の登場人物って人間臭さをあまり感じないのですが、レノやルードのおかげで少しばかりでもヒューマンな感覚を見出せるのは嬉しいことです。個人的にはクライシスコアの主要キャラであるジェネシスやアンジール、タークスのシスネあたりを回想シーンか何かで登場させてもらいたかったなと思ったりしました。あと、DVD版にもありましたが、私の大好きなシーンとして挙げたいのはクラウドのこのセリフ。


「軽くなった気がする。

引きずり過ぎて、磨り減ったかな…。」


 どの箇所で出るかは本編をご覧になってくださいね。

 それから、セフィロスとの戦闘シーンは以前よりも鮮烈さが増していますね。セフィロスの猛攻によってクラウドが切り刻まれて血まみれになっています…。そして追い込まれたクラウドの背中を押してくれる「男」の登場です。そうです。彼です。

-音楽-

 私が聞く限りDVD版にあったシーンで使われている音楽に変更はありません。いや、あるのでしょうか…。繰り返し見る中で気付くこともあるかもしれませんが、パッと見た感じではあまり変化を感じませんでした。そもそも楽曲の質の高さは定評がありますし、映像クオリティを高いレベルで支えていますね。追加シーンでの音楽ですが、これは新しく作られているのでしょう。定番のエアリステーマが手を変え、品を変えて幾度か登場します。楽器でいうとピアノの響きはとても好みのもので、アレンジも品が良くうっとりしました。 自分でも弾いてみたいと思うほどで、音源と楽譜があるのなら挑戦したいですね。それとFF7のメインテーマのメロディも個人的には大好きです。これなら少し今でもピアノで弾けるんです。弾きながらミッドガルを天空から見下ろしているアングルの絵が浮かんできますね。
 なお、スタッフロール時に流れる楽曲は氷室京介さんの書き下ろしの新曲だそうです。DVD版の『Calling』も良かったですけれど、今回のもなかなかカッコ良かったですよ。

-総評-

 FF7が世に問われて10年以上が経つわけですが、不思議といまだに新作が出る度にドキドキするものですね。ドラゴンボールが連載終了後も世界の人々を魅了してやまないのと似るところがあるのでしょうか。基本的な構成がDVD版と変わるのではありませんから、「新鮮さ」という意味ではアドベント・チルドレン登場の時ほどのインパクトはありません。ただ、ストーリーを知っているせいか、安心して見ていられるというか、楽しんで見ていられるというか、作品を深く味わうことができることを率直に感謝したいと思います。
 それと、バハムート震ですか、あの巨獣と戦うクラウドをはじめとするFF7パーティの「頼もしさ」と「懐かしさ」に心躍る気持ちになります。当時、プレイステーションのコントローラを手に汗握って操って、仲間たちを引き連れて冒険をしていた時のドキドキ感が蘇るようでたまりません。その仲間たちが劇中で言葉を発し、会話を交わしている姿。理由なく我が胸に迫るものがあります。ヴィンセントの声なんかは低くて渋いので、字幕をつけながら見ると分かりやすいかもしれません。生きている仲間、そして世を去ったかつての仲間、それぞれのキャラクターがゲーム内のイメージを損なわずに協力体制を敷いて大きな困難に挑んでいく姿に素直に感動します。
 
 シナリオ、映像、音楽、そしてBlu-ray版の追加要素。どれをとってみてもFF7のプレイヤーならば、何らかの心の琴線に触れるものがあるはずです。DVD版を見た人も是非こちらも見ることをオススメします。長大なストーリーで描かれるFF7の舞台を時間軸で並べながら確認できる特典映像の存在も、より深く我々にFF7の世界を掴ませてくれることでしょう。
 また、この時期にPS3やPSPでプレイ可能なPS版FF7がアーカイブスとしてダウンロード販売されたのも、本作発売時期との符合を狙ったものでしょう。たまにはスクエア・エニックスの戦略にどっぷりと浸かってみるのも悪くないかもしれません…ね。




 幼い頃ソルジャーを目指し田舎の村ニブルヘイムを旅立つものの、ソルジャーにはなれずに自己を否定しかけ、幼き頃からの憧れであったセフィロスへの尊敬を喪失し、自分を救うため親友ザックスはミッドガルを望む丘陵でその命を散らし、星を救う戦いを共にしたエアリスを目の前で失い、そしてセフィロス亡き後の世界を苦しめている「星痕症候群」の前に改めて自己の無力さを痛感させられ、「オレは誰も救えぬ」と深く心を苛むクラウドを「こちらの世界」と「向こうの世界」の仲間達が「生きる意味」を新たな脅威との戦いの中で示していく。

 

 「ずるずるずるずる ズルズルズルズル」

 

 

 ティファの声が聞こえる。クラウドの「過去ひきずり症候群」をいじらしくなじる。

 

 「オレは許されたいんだと思う。うん。許されたい…。」

 

 間断なく続く戦いの中で、自分が踏みしめるべき境地に到るクラウド。
 

 

 「向こうの仲間」が微笑をたたえながら言う。

  

 

 

 

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   「  もう、大丈夫… だね  」

 

 

 

  

   「  うん  オレは…

     
                 一人じゃ…ない。 」

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コメント 4

kyao

うーん…買うべきか買わざるべきか…正直、迷ってます。装丁、随分とゴージャスですねえ(笑)。ゲームがPS3用としてリニューアルされてセットになってたら絶対に買っちゃうんだけどな(笑)。(^^ゞ
by kyao (2009-04-17 19:13) 

参明学士

★kyaoさん、これは正直なところ、かなりいいですよ。ストーリー的にはDVD版を踏襲していますから新鮮さはそれほどではないにしても、FF7に関わった人は「とりあえず見て!」という感じですね。

 技術の進化を強く感じる作品ですが、スタッフロールとか見てると「一体何人の人間が関わっているんだ?」と言いたくなります。DVDほどの普及をまだ見せていないBlu-rayですが、売り上げは大丈夫でしょうか。膨大な開発費を回収できれば良いのですけれど。って、まぁ、そこは私たちユーザーの心配するところではないのですけれどね。

 ところでクラウドの髪型ってどうやってセットしているんでしょう(笑)
by 参明学士 (2009-04-18 16:44) 

ありしあ

まだPS3すら持ってないのに見たくなってきました。
っていうかFF13の体験版に興味が…
by ありしあ (2009-04-20 19:50) 

参明学士

★ありしあさん、ファミコン時代とは完全に隔世の感がありますね。ゲームが元になった作品であるとはとても思えません。是非、一度はごらんになってみてくださいね。

>FF13

見た感じだと、相当に未来的な舞台が用意されているようですね。もう、古風な感じのFFを考えちゃいけない時代なんでしょうか…。
by 参明学士 (2009-04-22 00:39) 

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