SSブログ

クライシスコア FF7 攻略というか感想というか評価 [新しいもの]

 今回の記事は久しぶりの「新しいもの」紹介。昨日発売になった、PSPソフト「クライシスコア ファイナルファンタジー7」の攻略というか感想というかレビューをしたい。
(ネタバレはほぼ無し)

クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-(通常版)

クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-(通常版)

  • 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
  • 発売日: 2007/09/13
  • メディア: ビデオゲーム

 


 

 私自身、ゲームを買うのが本当に久しぶりで、PSPに関してはソフト一本を残して全て手放した。残っているのはパズルゲームの「カズオ」くらいなもので、ハードとしてはニンテンドーDSもPS3も持っていない。今作は久々に期待して買ったタイトルなのだ。以前、ここでファイナルファンタジー7 アドベントチルドレンの記事を書いたが、クライシスコアはFFシリーズでも際立った特色を放っている「7」の最新作となる。今年はFF7が世に出てから10周年なのだそうだ。もうあれが10年も前のことなのである。あの当時、シナリオ上でエアリスが戦線離脱して、私自身が三日間ほど虚脱放心状態になったのがもう10年も前のことになるのかと思い返したりもする。

・FF7の雰囲気がムンムン

 思い出す。あの時の、あの感じ。ミッドガルのあの感じ。FF7をプレイしたことがある人なら、こういうチープな表現でも十分に私の言っている事が伝わると信じたい。PSPの電源を入れ、本体を握ったまましばしの感動があった。アドベントチルドレンの設定はミッドガル崩壊後のため、あの雰囲気はほとんど伝わってこないが、クライシスコアはFF7本作よりも前の話である。ミッドガルはバリバリ稼動している。タークスも元気、ソルジャーもたくさんいたのだなと感想を抱く。マテリアの概念や魔洸(ライフストリーム)、古代種、マッドサイエンティストによる生物研究、そしてジェノバ…。これらのキーワードがこのゲームの世界観を力強く支えている。

・ザックスが主人公

 今作はFF7ではほとんど出番がなかったザックスが主人公である。プレイヤーはザックスを操ってフィールドを駆ける。キャラのイメージがどうもアドベントチルドレンのそれとは違う気がするのは私だけはないだろう。ゲームはソルジャークラス2nd(セカンド)からのスタートである。発売前のトレーラーでも確認できたが、ジェネシス、アンジール(それぞれ本作初登場)、セフィロスの3人のソルジャークラス1st(ファースト)達と、神羅カンパニーの世界戦略の思惑との交錯、アバランチをはじめとする反神羅組織などの胎動、遥か昔の他惑星からの飛来物(侵略者?)が隠し持っていた真の目的。それらが複雑なタペストリーを織り成しながら物語は進んでいく。ザックスは知ってはならないことを知ったか、あるいは感づいたのか、それ故にFF7であのような結末を迎えたのだろうか。今、我々はFF7が残していた謎を解きに、あの大事件の過去に旅立つ。

・音楽のクオリティに下を巻く

 今や音楽抜きにFFが語れないほど、その存在感が強いことは誰もが頷くところだろう。植松氏の手がけたFF7のあの感じ(あえてこう言おう)は更にクオリティを増して10年後のプレイヤーに迫ってくる。その場面の音楽が聴きたくてプレイの手を止めるということがゲームの世界にはあるのだということをまざまざと知る。このソフトにサウンドプレイヤーがあるのかどうかわからないが、あればこの上なく嬉しく思う。ファイナルファンタジーはそれ自体が一つの音楽ジャンルとして確立されたものと言えるかもしれない。YouTubeなんかを見ると、一般人がFFの音楽をピアノで弾いたり、ギターアレンジして演奏している映像が大量にアップされている。著作権に関わるのかどうなのか微妙なラインであろうが、そのプレイクオリティ自体には本当に驚かされるし、何よりそれほどFFの音楽は愛されているということであろう。今作もまたゲーム全編を通して名曲と呼ばれるものが登場するであろうか。それも一つの期待としてゲームに取り組めるのは楽しみな限りである。

・ゲームシステム、プレイ感について

 今作はコマンド入力形式のRPGとは少し趣きが違う。コーエーのアクションゲーム「真・三国無双」シリーズとFFがミックスされたような印象と言えば近いだろうか。ザックス自体を十字キー(あるいはアナログパッド)で操作して、敵ターゲットを直接攻撃する形を採っている。もちろん剣も魔法も特技も選択して発動可能だ。昔、ゲームボーイで「聖剣伝説」というゲームがあったが、あれを高度にアレンジして多様性を持たせたものと考えるとそう外れてはいまい。ただ、移動フェーズと戦闘フェーズは切り替わるタイプ(つまりシームレスでない)なので「戦闘シーンだけがアクション」と思っていれば良いだろう。
 戦闘になると敵は複数で襲ってくるし、もちろん待っていてもくれない。ボヤボヤしているとあっという間に袋たたきにあってしまう。攻撃も回復もアイテム補助も全てザックス一人で行わねばならない分、瞬間瞬間の判断が求められるので、強敵に会った時などは近づいて攻撃、あるいは補助アイテム使用、敵から離れて回復、敵攻撃が激しい場合は回避または防御、タイミングを計り接近して必殺技、距離を置いて魔法攻撃発動、想定外の状況変化によるフレキシブルな行動選択など、全く忙しいゲームになる。HPやMP等のステータスに目を行かせるのは当然として、現状の行動選択の確認(攻撃、魔法、アイテム、特技などは同時には使えないため、どれかを常に選択しなくてはならない)、敵位置・行動の確認、戦闘情報の確認(敵発動の技や状況変化が表示される)など、頭が混乱してしまうほどの情報量を処理する必要がある。序盤こそ、単純に攻撃を連打していれば通用するような易しい戦闘があるが、中後半になってくるとそのような戦術なしの戦いでは歯が立たなくなる。このゲームを楽しめるかどうかは、まず戦闘の仕組みをよく理解して慣れる事が大切だ。いつでも戦闘方法を確認できるチュートリアルがあり、実戦に慣れるための「ミッション」と呼ばれる本編とは直接関係のない訓練ステージも用意されているので、そこは面倒くさがらずに取り組む必要があるだろう。ものの2,30分もあれば大まかな戦闘感覚を掴む事が出来るはずである。そうなってからがこのゲームは楽しめるものだと思う。
 ザックスのステータスとしてはHP、MP、APの3種類が用意される。APは特技に関して消費されるものである。戦闘中はこれらステータス表示が意外と小さいので、常にそこを意識していないとあっという間に底をつくことになる。複数の敵の連打など浴びたら、瞬時にHPが削られていく。プレイ時は特に注意が必要だろう。また、今作は「通販」という形でアイテム購入がどこでも可能になっている。戦闘ごとのステータスの目減りがかなり著しいので、アイテムで補うことが避けられない。回復手段が宿屋やセーブポイントに縛られないフリーランスさは、こうした戦闘システムを採用したことに対する配慮であろうか。ゲームバランスが崩れると最初は思ったが、プレイを続けているとこれはこれで良い塩梅なのかもしれないと感じた。その他にも目新しいシステムが用意されており、例えばマテリアに関しては単体マテリア強弱・成長だけではなく、それらを合成して新マテリアを作り出すことが可能になっている。これなどはやりこみ要素として歓迎されそうな仕組みであろう。それからゲーム内で逐次ザックスに対して「メール配信」がなされいつでも読むことができるようになっている。メールの差出人は新羅関係者(上司・社内報など)だったり、仲間だったり、チュートリアルだったりして、ゲームの進行における全体観や雰囲気といったものをプレイヤーに把握させようとする試みがなされている点も興味深い。

・システムやソフトの挙動に関して

 さて、ここからは実際にプレイするに当たって気付いた点などを挙げていきたい。このソフトはPSPのバージョンを3.51以上にすることが必要だ。一般プレイヤーにとっては何のハードルでもないが、PSPに自作ソフトを導入しているような人や、エミュレーターを使う人などはその点を注意しなくてはならないだろう。ソフトはともあれ、エミュレーター自体に違法性があるかどうかは意見の分かれるところでもあり現状では明確な判断がされていないが、ここはそれを詳説するところではないので注意書きに止めておく。
 とにかく今作をプレイして一番気になるのは、ゲームの読み込み頻度が少なくないことと、ロード時間の長さに関してである。光学系メディアであるUMDを採用したPSPの宿命的な課題なのだが、やはりゲームを読み込むロードに時間がかかる。ロードが待てないほど長いわけでは決してないし、それに関しては相当開発側も努力をしたのだろうが、やはり気になるといえば気になる。快適にスイスイ進むかと問われれば、「時々ひっかかる感じ」という表現で答えなくてはならない。特にフィールドの移動時、マップが切り替わる度に読み込み作業が必要な点は気にかかった。こうした評価が厳しすぎるという向きもあろうが、率直な感想として述べておきたい。

・総括として

 まだ私自身もゲーム進行中であり、最終的な感想を書ける段階でない。ただ、この記事を書いている今も「こんなことをしてないで、早くプレイしたい!」という気持ちを抑えられないでいるのは確かだ。本当の楽しさが出てくるのはこれからだと思っている。FF7本作をプレイした人であれば、つまらないということはないだろう。一つの長編ミステリアス小説を読んでいるような気分だ。スクエア・エニックスらしく、美麗な映像はもちろん今作でも健在で、PSで登場したFF7の映像クオリティを優に超えている。PSPでどこでもプレイできることも嬉しい要素の一つ。
 ただ、前述したように今作を楽しむためには戦闘システムに慣れることが必要である。それには少しばかりの訓練が避けられない。私も久々のゲームとあって感覚が追いつかなかったが、今はどんな戦略を立てて進めていくか良い意味で悩ましい。心地よい脳の疲労と、わくわくさせてくれる躍動感が同居している状況だ。今作のようにストーリーと音楽とゲーム性とをそれぞれ十分に楽しめる価値は決して低くはないだろう。ましてあのFF7に接続するソフトである。全方向で楽しんでいきたいと思っている。現状の総括としてはこのくらいだろうか。


・ゲームクリア後の最終総括(9/18追記)

 購入後、一気にクリアまで走ってきてしまった。開発には数年の日数と、数百人に及ばんとするスタッフと、膨大な開発費が必要なのに、プレイヤーはそれを数千円と数日足らずで一気に消化してしまう。そして口々に評価や感想を述べるものだ。今はネット上でも相当にホットな話題として賛美・悪口が駆け巡っている時期である。私も自分の立場を明確にする必要があろう。ここで私は今作を賛美する側に回ることになる。

・ゲームとして

 ストーリーは分岐形式ではなく、ほぼ一直線で進行する。FF7の本編に矛盾をきたさぬように作らねばならない点で、そこはやむを得ないものと思われる。今作はマップを自由に動き回り、街中を駆け巡り、世界周遊をするといった楽しみ方はできない。イベントに沿ったフィールド以外に行動範囲がないのである。これはゲームの自由度の観点からすると奥深さを提供しにくい仕組みでもあるし、「一度戻って宝探し」などという行動を採ったり出来ないのは残念であった。一度行った所は基本的にもう行くことは出来ない。残念である。
 今作のシステムとしてレベルアップやマテリア強化が基本的に運まかせになる点が批判されているようだが、RPGにはそれくらいの不確定要素がこめられている方が楽しみを演出できるように私には思える。予めレベルが上がる予告が経験値で示されるやり方は、ある意味で楽しみの欠如でもあるまいか。今作を通してその点で不満に思ったことはない。マテリア強化に関しては「合成」という仕組みが新たに作られたので、その点での楽しみを追求することが可能である。中毒的に取り組むプレイヤーも出ることだろう。
 その他、不満点としてよく目にする意見として冗長なムービーのスキップ機能が実装されていないことが挙げられている。いくら美麗なグラフィックでも、一度か二度見ればお腹一杯である。特に戦闘時に発動するリミット技でのムービーがくどかった。戦闘でのムービーの必要性は主従で言えば「従」であろう。ムービーの存在自体は否定するものではないが、一度見たらスキップすることは可能にした方が良かったと思われる。これがゲームのテンポを鈍らせているようにも感じた。
 それから、フィールド操作でのカメラワークの精度にも不満が上がっていた。こちらは実際にプレイに支障が出るほどのものとは感じなかったが、幾分の微調整がなされていれば良かったとは思う。とはいえ、慣れてしまえばどうというほどの問題点ではない。
 今作の評価の中で特に割れそうなのは数多い「ミッション」についての考え方だろう。貴重なアイテムやマテリアのほとんどが、ゲーム本編とは直接関係のないミッションで入手しなくてはならないというのはいかがなものか。ミッションそれ自体も狭いフィールドの中で宝箱を探させて、ボスを倒すという単純作業の繰り返しで、段々義務感すら芽生えてくるのを否定できない。「させられているゲーム」は苦痛を伴うものだ。このミッションをもう少し押さえて、ストーリー本編を強化することに容量を回せなかったものか首を捻ってしまう。
 戦闘の仕組みに関しては特に不満はなかったが、行動を選択する際にL・Rボタンで選びに行かなければならなかったのは少々面倒であった。苛烈な戦いになると、選択している間に敵の攻撃を受けてしまう。ショートカットか何かが用意されていれば良かったとは思うが、ボタンの数が限られたハードウェアでは現実的ではない要求であろうか。以上、ゲームをプレイするという観点で思うところを挙げてみた。トータルとしては楽しめるシステムであると思う。良作であるからこそ、気になる点も際立つのである。これほどのゲームがPSPで楽しめることは冷静に考えてみれば凄いことである。FF7の名を冠した挑戦的タイトルであることは間違いない。

 余談だがプレイ当初、ジェネシスの姿や声があまりにもGacktさんに似ていると思っていたが、実際本人が演じているのだそうだ。(どうりで似すぎていたわけだ)

・FF7が好きなら、迷わず飛び込むべし。但し、悲しみを背負うことになる。

 とにかくハッピーエンドにはなりえない内容のストーリーであることは、FF7経験者なら誰にでもわかることである。ゲーム進行途中でのザックスとエアリスの微笑ましい闊達な関係も、終幕が容易に予想される我々には悲劇の枕としか映らない。まさにこのゲームは「最期の悲劇をこの目で見るためにプレイする」のであり、我々がゲームとして楽しむ部分は悲劇の幕間でしかないのだ。それでも何故我々はその悲劇に向かってこの手を動かしているのか。わかりきった結果だからこそ、それがどのようであったのかが我々にとって重要なのである。
 考えてみるとソルジャークラス1stのザックスが一般神羅兵に殺されるのは解せなかったものだ。ニブルヘイムで英雄セフィロスにすら打ち勝った男が、病人クラウドを抱えているとは言え、何故無残な最期を遂げねばならなかったのか。本編にはそれに一応の答えが用意されている。だがそれは直視に耐えるものではない。かつてあれほど仕えた神羅から鉛玉の嵐が見舞われる。覚悟を決めた一人の英雄が淡く愛した女を思いながら地に倒れていく…。ザックスはクラウドに全てを与え、誇りそのものである巨大な剣を握らせた。置き換える言葉も見つからない思いを表情に託して彼は画面から去っていった。クラウドそのものがザックスの全人生と代位したのである。残された女は何も知らないことが幸せだろうか。今日もピンクの服にあのリボン、そしてあのカゴでお花を売って歩くという。

 それはきっと「エアリスとザックスの誰にも邪魔されない繋がり」を表している。

 彼女が何年も音沙汰のないザックスに書いたというツォンに託した80数通の手紙、誰にも開かれることなくあのメテオの日に失われてしまったのだろう。焦がれた女の寂しげな連絡に「わかった、会いに行く」と彼は電話で約束してくれた。あのニブルヘイムでの会話だった。だが結局、会いに行ったのは数年後の彼女の方であった。思えば我々プレイヤーを泣かせたのは後も先もこのカップルである。ザックスは身を挺して後の英雄クラウドを守り、エアリスは星そのものを護った。その代償は…。

 長いエンディングは神羅に翻弄されたジェネシス、アンジール、セフィロス、ザックス、クラウド、ラザードらの悲哀が彩られており、エアリスが彼を思う気持ち、そして彼がエアリスを思う切なさ、彼自身の奔放さが物語の悲哀と相まって悲劇の度をいや増している。だが最期まで彼は悲観の様相を見せなかった。強く、明るい存在であった。ソルジャークラス1stザックス、友アンジールの言葉の通り誇りと夢を離さなかった。最期に迎えに来たのはきっと彼なのだろう…。


 名画をプレイする感覚。確かにそれがあった。

 今、私は満たされている。



nice!(2)  コメント(14)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 2

コメント 14

kyao

買おうか買うまいか、悩んでいるんですよね。お金もないし(爆)。(^^ゞ
ディスクである以上、どうしてもデータロードに時間が掛かるのは仕方がないとして…やっぱ、プレイするときはサクサク進んでくれないと…PSUはひどかったものなあ。(^^;
明士さんのレビュー拝見していて、キャラ好きの人向けのゲームかなあと思いました。(^^)
by kyao (2007-09-15 08:59) 

参明学士/PlaAri

★kyaoさん、クリアしましたー。PSPをお持ちでしたら、まず買って損はない作品だと思います。(そして早めに手放せば実費負担はほとんどないかも…。)
FF7関係のものは、「小説をゲームする」感覚なんですよね。今作のストーリーはFF7の流れから想定できるわけですが、やっぱりメチャメチャ悲しいです。こんなに晴れ晴れとしないエンディングって世の中にあるのか??と思うほどですが、何でもかんでもハッピーエンドばかりが歓迎されるわけでもないかもしれませんね。エアリスとか、悲しすぎ…。なるべくスクエニ的にはエンディングで「良質な別れ・希望的旅立ち・クラウドの決意」を演出しようとしたのだと思いますが、そういう視点も嫌いではありませんし、その成果も上がっていたと思います。
主人公ザックスの知られざる歴史と、そこに接続するクラウドの生き様が非常にこのゲームに「強い芯」を与えていると言って良いでしょう。
一方でFF7を貫くもう一つの主題は、巨大企業「神羅」による星に対する異常なエネルギー搾取、神羅利益第一のための手段を選ばぬ行動思想(タークスなどはその典型)、極端に際立った軍備、そして人間を無視し、明らかに行き過ぎた知的探求に基づく遺伝子操作をはじめとする科学技術開発が挙げられるでしょう。最近、現実世界でも遺伝子操作や人工生殖技術が注目されていますが、セフィロスをはじめとする「ソルジャー(人間)」が壊れていったのは自分の出生が疑わしいという一点に関わっているのであり、マッドサイエンティストの宝条や今作登場のホランダーが執拗に人体実験を繰り返す様は、現実世界のマッドな科学者とたぶって見えないわけでもありませんでした。FF7本編では、そうした愚かな人間への総決算として「星の抵抗の象徴」でもあるライフストリームが星自体を守るためにあらゆる者を排除しにかかってきていましたね。丁度、地球が天災や地震、異常気象によって人間に様々な警告を発しているようなものでしょうか。
そういう意味では、この世界に第二のセフィロスが現れてこないことを真剣に願うところであります。

話が横道に反れました。結論として、今作はマップの自由度の低さや一本道なストーリーを極端に問題視しなければ、十分にゲーム史に残る良作であると言って良いと思います。FF7本編がどのような土台に乗って成立したものなのか、かなり理解が進むことは間違いありません。PSPソフト(UMD)の容量上、かなりの制約があった中での開発だったと思います。携帯ゲーム機としてはボリュームは悪いとは思いません。新型PSP普及のため、経済的な側面からもぶつけられたタイトルでもあるのでしょう。100万本を超えるヒットになるかどうか、成り行きを見つめたいですね。

たぶん、今作の影響でFF7本編が中古屋から消えることが想定されます。評判が上がればPS3でのトレーラーの如く、完全移植版が発表されるかもしれません。FF7は10年経った今でもまだまだ現役であり続けるのでしょうね。

ちょっと本編をプレイする時間はありませんが、次にじっくりやるゲームならFF7を選ぶような気がしてなりません。
by 参明学士/PlaAri (2007-09-18 11:10) 

耀騎

ジェネシスのVCは、Gackt本人ですよw
by 耀騎 (2007-09-18 16:23) 

参明学士/PlaAri

★耀騎さん、そうなんですよね。エンディングロールを見ていてびっくりしました。そのまんまGacktさん本人でしたね。そりゃ似ているわけです。理由がわかってすっきりしました。
by 参明学士/PlaAri (2007-09-18 18:25) 

蓮

みなさん 初めまして
僕はクライシスコア同梱版買ってPSPデビューです。
でも 本体はなぜかHOMEボタンでゲーム終了出来ないので
修理行きなんですが^^;
クライシスコアは途中で止まってしまいましたが
久しぶりにPSのFF7をプレイして
またクライシスコアの再開の準備をしていますw
でも 改めてFF7をするとザックスの事を臭わすような事出て来て
改めて新鮮で楽しいですね
by 蓮 (2007-09-20 08:49) 

参明学士/PlaAri

★蓮さん、それは残念でしたね…。折角同梱版を手に入れたのに、プレイできないなんて。

>PSのFF7をプレイ

きっと、クライシスコアをプレイした人の中にはFF7を中古屋に探しに行っている人もいるかと思います。アドベントチルドレンの時もそうでしたが、FF7が市場から消えるんですよね。
こういう状況になると、いよいよPS3とかでリメイクの可能性も考えられますよね。ハードもそれに伴って売ることも可能でしょうし。ソニーも大歓迎、スクエニも売り上げに期待が持てるのではないでしょうか。

それにしても早くクライシスコア、楽しめるといいですね。
by 参明学士/PlaAri (2007-09-21 01:30) 

蓮

修理に出して4日で帰ってきましたw
液晶画面下部ボタン部関連の部品交換みたいで
無事に直って帰ってきました。
FF7を途中中断でクライシスコアを堪能したいとおもいますw
by 蓮 (2007-09-21 20:05) 

参明学士/PlaAri

★蓮さん、4日で帰ってくるとは早いですね!相当sonyも機敏になったのでしょうか。
思う存分、クラコアを楽しんでくださいね!
by 参明学士/PlaAri (2007-09-21 22:51) 

のぶ

・・・ってゆーか、2とか3で出して欲しいでした(笑)
PSPとかDSとか、魅力感じられないんですよう。
でっかいテレビでしたいの僕わ!(笑)
絶対無いとのハナシですが、3用7リメイク希望です!
いいなー、買おっかなー? でもなー?(笑)
by のぶ (2007-10-14 14:02) 

参明学士/PlaAri

★のぶさん、PSPのキラーソフト的役割(いわゆる商業的役割)も担っていましたね、今作は。この作品はとにかく「この話だから売れた」という側面もあるでしょうから、二番煎じ的なソフトでは期待が出来ないかもしれません。PS2やPS3ではFF7本編のリメイクを待ちたいですねー。
by 参明学士/PlaAri (2007-10-17 10:12) 

蓮

確かにCCFFはPS2か3でやりたかったですねぇ~
そうすればボリュームもあってさらにすごかったんでしょうね
でもPSPで出したのは、PSPを活性化させようとか言う計画とかがあったんでしょうね(笑
そして FF7リメイクはPS2とか3でめっちゃ出て欲しいですね~
もちろんムービーも綺麗でキャラもロケットパンチ出そうなキャラじゃなく
CCFFの様な感じで動きたいですね
by 蓮 (2007-10-18 19:04) 

参明学士/PlaAri

★蓮さん、そうですね、この作品はPSPで登場する事が決まった段階でそんなにボリュームは期待できないなぁと思ってはおりました。確かに多少短いかなって感じはありましたが、何よりもフィールドを自由に行き来できるものではないということが一番残念だったことかもしれません。ストーリーで一度行った所を何度も楽しめるというものではありません。その点は一本道過ぎる作りには賛否両論あるでしょうね。

FF7のリメイクがあるとするとやはりPS3になるでしょうか。話題性もその方が大きいでしょうし、何よりPS3が売れます。Sonyとしてはスクエニにそのお願いをしているところかもしれませんね。
by 参明学士/PlaAri (2007-10-18 23:10) 

子猫石鹸

か、感動しました!
遅ればせながらつい先日CCクリアしたばかりで、それからずっとなんだか胸が苦しくて切なくてふいに泣きそうになったりして何故だろうと思っていたのが、学士さんの考察で全部わかったような気がします。これが虚脱放心状態なのですね!(笑
私が上手く言葉に出来ないことを、学士さんの文章は全て表していて読んでいて涙が溢れました。その中で私がまだ気づいていなかった側面や感情も見つけることが出来ました。素晴らしい表現力、節回し、そして作品に対する愛・・・告白します。学士さんに一目惚れです。
このブログに出会えてよかったです。
by 子猫石鹸 (2007-11-19 21:45) 

参明学士/PlaAri

★子猫石鹸さん、はじめまして!

長文を読んで下さったようで本当にありがとうございます。FF7にまつわる話は、随分と私のゲーム人生でも大きな位置を占めていますので、ついつい熱っぽく書いてしまいます。

>告白します

ウェブ上とは言え、照れますね。ありがとうございます。私の文章を読んでくださってそこまで言って頂けるとは、冗談抜きに嬉しく思います。


ザックスとエアリスのお花売りの続き、きっと「向こう」でやっているのでしょうね。80数通のエアリスの手紙の内容なんかも、向こうでザックスに話したのでしょうね。プレイヤーには伝わってこないエアリスの手紙の中身。のぞこうとするのはナンセンス…。淡く恋する乙女の心が筆を走らせた。そのことだけわかれば充分です。

ザックスがクラウドを守ろうとして犠牲になったこと。エアリスは向こうでそれを知ったはずです。そしてザックスをこれ以上ない「誇り」に感じたことと思います。
二人の生き様、カッコよすぎです。

その瞬間、ザックスとエアリスは最高の戦友になったのですよね。
by 参明学士/PlaAri (2007-11-20 18:18) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。